脱走を試みるたーさん

こんにちは。認知症の父たーさんとの生活を自分の日記から思い出して書いています。

たーさんが家の外に出て帰ってこれなくなってからは、平日の昼間はデイサービスにお世話になっていました。はい、ひと安心。…とはならず。
夕方帰ってきてからもたーさんは度々出て行こうとするので、家族が交代で気を付けてみていました。
ある日のこと。
ガタン(玄関を開ける音)
私(玄関までダッシュ) あ、もう外に出てる!
私「どこに行くの?今日はもうお休みだよ」
たーさん「…ああ、休み?」というものの中々家に入らない。
横で監視しつつ隙をみてサッと中に入れる。
しかし家の中でウロウロして落ち着きがない。
ガタ…あ、また!(玄関へ)  まさに出ようとしてるとこ。
私「どこか行く?」
たーさん「いや、いいよ」  連れ戻す。
これを何度も繰り返して連れ戻されるので、ついにたーさんは自分の部屋にこもってしまいました。
怒っちゃったけど、しばらくは大丈夫か… いや、まてよ。
部屋のドアを少し開けてみると、たーさんが窓から外に出ようとしてるとこでした。。。

またある日の夜。
外に出て行こうとするたーさんを私の弟が見つけて止めようとすると。
たーさんは怒ってものすごい力で振り切り、仕方なく弟はたーさんの後をついて外へ。
まだまだ足腰も丈夫で歩くのも速いたーさんにしばらくついて歩いていた弟が、たーさんを連れ戻そうと「お父さん」と腕をつかむと、たーさんは振り払おうと必死。弟も必死。
ついにお互い向き合って両肩をつかみ合い、相撲をとるようなかたちに。
しばらく押し相撲が続き、
そしてたーさんが「た、たすけて、たすけてっだれかっタスケテーー!」
と叫びだし、(住宅街です)
焦って必死でなんとか連れて帰ってきた。そうです。
力も強いんです。

脱走を阻止しようと玄関、裏口が開くとブザーが鳴るようにしたり、
鍵を増やしてみたりしましたが、窓からも出るので窓にまでつけたり…
部屋のカギを外からかけることも考えたのですが、そうするとトイレにも行けないし…

結局ちょこちょこ見て気を付けるようにしていました。
たーさんもその隙をついて脱走しようとしていましたが(;^_^A

読んでいただいて、ありがとうございました。








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