たーさんは58歳の時に物忘れなどがひどくなり、認知症の症状がでていました。
しかし年齢もまだ若く、最初に病院にかかった頃はストレスからうつ病になっているのではと言われ、
アルツハイマー型認知症と診断されるまでは1年ほどかかりました。
仕事を辞めて家に居るとたーさんは、一日中、物がなくなったとずっと探し物をしていました。
実際には自分でしまい込んで忘れているんですが、これを見つけるのが大変💦
たーさんは自分でしまったんじゃなくて盗られたと思っているのでお怒りで。
なくなった物を探すより同じものを買っておいてとりあえずそれを渡して時間を稼ごうとしてました。
よく失くす物は、
・ボールペン...何十本も買い置き。百円ショップのものでたくさん入ってるやつ。
合計何百本かにはなると思いますがそのほとんどはまだ見つかってないです。
・スリッパ...室内で履くやつです。これも何足か買いました。
たーさんは「盗んだのはだれかわかっとるけどね」と真剣に言っており、
怖かったです。
・置時計・・・なにかでもらった記念品の時計。これは同じものはないので、似たような時計を買って
なくなった時は必死で探しました。
・仕事で使っていた道具・・・これがない時は「またあいつが盗んでいった」とイライラしてました。
この『あいつ』とは一緒に働いていた人のことです。
「もう警察に行こうか」と何度も真剣な表情で言っていました。
どれもたーさんは自分は盗られたと思っているので、それを否定されるとわかってくれないと
怒っていました。とはいえ一日中何か失くなって探して、を繰り返しているのでこっちもうんざりしてくるのです。
時には母も爆発して、「人のせいにするな!」とたーさんに言ってしまうことも・・・
これがあと何年続くのかと、出口の見えないトンネルを歩いているような気持でした。。。
読んでいただいてありがとうございました。
認知症の症状①物を失くす

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