認知症がわかってからのたーさん

たーさんの一日

認知症と診断されてから、たーさんは仕事を辞めて家にいました。車の免許も返納しました。
その当時私はシングルマザーになり実家に帰ってきていたので、たーさん、母、私と子供二人、私の弟の六人で生活していました。それぞれ学校や仕事でいないことが多いので、子供が帰ってくるまで
たーさんは一人で留守番してくれてました。たーさんの一日は、大体こんな感じです。

・起きて朝ご飯を食べる。食パン二枚にブルーベリージャムをつけて食べる。
 食べて何分かしてからまた食パンを二枚トースターで焼き始める。
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 私「パンさっき食べてなかった?」たーさん「食べてないよ、今からよ」
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 そしてまた食べ始める。お腹いっぱいじゃないのかな…食パン二枚完食。

・みんなが学校や仕事に行ったら、自分の机で書き物をする。
 (書いているのは日記や、自分の名前、住所、携帯番号、家族の名前など)
 一日で何枚も書く。
 ボールペンがなくなる。←自分でどっかにしまいこんでる。
 ボールペン探してもないので買いに行く(徒歩)
 帰ってきてまた書く。ボールペン分解して元に戻せなくなる。

・12時になったら昼ご飯を食べる。食パンを食べることが多い。
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 トースターから出すのを忘れる。夕方までそのまま。

・孫(小学一年生)が学校から帰る時間になったら途中まで迎えに行く。
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 帰ってきたが家のカギを失くして家に入れず、孫と外で待つ。
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 母、帰宅。順に家族が帰宅。
 
・夕食後、たーさんのスリッパがなくなる。怒って警察に電話すると言い出す。皆で探す。
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 押し入れの上、天袋からスリッパでてくる。
 たーさん就寝。

こんな感じで何年かは一人で留守番が出来ていました。とはいえ毎日何かしら事件が起きて、
一人にさせられなくなり、デイサービスを利用するようになりました。
今は施設に入っていますが、それまでの八年近くは家族と生活していました。
これがもし母とたーさんの二人暮らしだったら、母の方がストレスで倒れてたかもしれません。

読んでいただきありがとうございました(❁´◡`❁)





 


 
               
 

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